• TOP
  • >
  • 重陽の節句について

重陽の節句のとは

旧暦の9月9日は現在の10月中旬ごろあたり、菊の花が見ごろを迎える時期です。中国では、菊は邪気を払う力を持っているとされており、それが日本にも語り継がれ、重陽の節句では菊の花を楽しむ行事となっています。

重陽の節句の行事

【着せ綿】
菊の薬効に起因して菊の着せ綿という行事も行われています。9月8日の夜に菊の花を真綿で覆って夜露と香りを綿に移し、翌朝その綿を使って体や顔を拭うというもの。そうすると老いが去り、長寿を保つと伝えられていました。近世では、白菊には黄色、黄菊には赤、赤菊には白、と綿の色を変えるなど細かい決まりもできていたそうです。

【菊湯、菊枕】
重陽の節句の日には、菊の香りには邪気を祓う力があると信じられ、菊を湯船に浮かべた「菊湯」や乾燥した菊の花びらを詰めた「菊枕」で眠り、菊の香りをまといます。菊の香りは疲れを癒し、安眠効果もあるといわれているそうです。 重陽の節句の日には入浴剤などで菊の香りを選んで、簡易的に菊湯を楽しむのも良いかもしれませんね。

【菊合わせ】
菊合わせとは、育てた菊の美しさを競う催し。現在も各地で菊の品評会や鑑賞会が行われています。